1956-03-23 第24回国会 参議院 農林水産委員会 第22号
○参考人(山崎喜之助君) 昨年の漁業交渉の際は、まず当面の問題から将来の問題を解決しようといたしました。そうしてあの漁業協定となりました。特にその協定を結びまする際に、中国側の主張は、あくまでも中国の民間団体という建前で進んで参りまして、この今御質問の百四隻の拿捕の問題は中国政府の行なったものであって、民間の容喙し得ないところである、こういう態度でございました。この漁業協定が成立いたしまして、友好な
○参考人(山崎喜之助君) 昨年の漁業交渉の際は、まず当面の問題から将来の問題を解決しようといたしました。そうしてあの漁業協定となりました。特にその協定を結びまする際に、中国側の主張は、あくまでも中国の民間団体という建前で進んで参りまして、この今御質問の百四隻の拿捕の問題は中国政府の行なったものであって、民間の容喙し得ないところである、こういう態度でございました。この漁業協定が成立いたしまして、友好な
○参考人(山崎喜之助君) 昨年の六月以降非常に安全に操業することができまして、漁獲の上において約二〇%ぐらいの増収となっておりますし、なおその種別もいい品種のものがとれているようでございます。その間におきます両国間の紛争と申しまするものは、気分の上においてはきわめて良好な状態で操業しております。 事件は漁具の損傷等十二件でございます。そのうち一件は接触いたしまして後、数時間にして沈没したというようなこともございましたが
○参考人(山崎喜之助君) 本日は日中漁業会談促進について、特に陣述の機会を与えていただきましたことを深く感謝いたします。 御承知の通り、私ども日中漁業協議会の代表は、昨年一月北京に参りまして、中国漁業協会代表との間に民間漁業会談を行い、「黄海東海の漁業に関する協定」を結びました。この協定は昨年六月十三日に効力を発生いたしましたが、有効期間一カ年の暫定的な協定でありますので、来たる六月十二日に有効期間満了
○山崎参考人 協定に含まれない水域がございます。その含まれない水域は中国側の軍事に関する水域と、中国側の資源保護並びに沿岸の小漁業保護のために設定されたと思われる中国側の機船底びき網禁止区域がございます。これらの区域については、協定の際中国側の主張は、中国政府が決定した区域であるので、この区域を論議することは中国の民間団体としては不可能のことであるから、これは除外された区域として話を進めたい、こういうことでございました
○山崎参考人 協定が成立いたしまして、沖で働く漁師が安心して操業できるようになったということを非常に喜んでおります。その結果は能率が上っております。また非常に不安を持って出漁することを遠慮していた漁場へも出漁するようになりました。そういうような意味で操業度合いというものは二〇%ぐらい増してきたということでございましょう、漁獲が約二〇%ぐらいは増しております。それから、その増した結果においては若干の漁価
○山崎参考人 日中両国政府による漁業会談促進に関し、当委員会がこれを御審議せられ、かつわれわれ漁業者に事情説明の機会を与えられましたことを厚く感謝申し上げます。 われわれ日本の漁業者によって結成しました日中漁業協議会と中華人民共和国の中国漁業協会との間に昨年四月締結いたしました黄海、東海の漁業に関する協定は、本年六月十二日をもって一カ年間の有効期間を満了いたしますが、その民間漁業協定の第九条において
○参考人(山崎喜之助君) 日本の漁船は約九百隻近くあります。それが漁場において常時稼働する隻数は四百四十隻くらいであろうと想定されます。また中国側は三百二十隻くらいございまして、そのうち約二百隻くらいが常時沖合で稼働すると思われます。この日本側の漁船をあの六つの制限された区域の中に入れることにおいて非常に立て込むかというと、それほどではございません。また中国側はこの常時稼働する隻数は二百隻となっておりまするが
○参考人(山崎喜之助君) 中国側はいろいろとわれわれとの協議の中に、新中国は世界に新しい国際法の考え方を示したいのだというようなことを間々申しております。しかしながらそれが具体的にはいかなるものであるかということは示しておりません。この協定第一条の最後に、「黄海、東海の公海とする。」ということを述べております。この公海という字句に相当こだわったのでありますが、こういう字句を入れております。従って公海
○参考人(山崎喜之助君) ただいま御紹介を得ました山崎でございます。私ども民間の漁業代表が、今回北京において協定いたして参りました日本国の日中漁業協議会と中華人民共和国の中国漁業協会との黄海・東海の漁業に関する協定につきまして、御説明の機会を与えられましたことを感謝いたします。 この協定は、お手許の印刷物をごらん願えればおわかりになります通り、前文と十一条から成る協定本文と四つの附属書から成っております
○山崎参考人 御好意ある御質問を承わりまして、まことにありがとうございます。先ほども申しましたように、この漁業協定というものは、従来の日本の漁業のあり方より相当飛躍しております。しかしながら一応これをなすべしとして私たちは決定して参りました。そうしてその方法を今日われわれ当事者である漁業協議会でしきりと研究、立案いたしております。目下具体的な問題について協議中でございます。この結果に基きまして、この
○山崎参考人 この協定が国内の漁業にいかに影響するかという御質問がございました。その一つといたしまして、この漁場におきますところの組織的な漁業といたしましては、日本側では機船底びき網漁業が唯一といっても差しつかえないかと思うのでございます。この機船底びき網漁業の三十八年中の漁獲高は二十七万二千トンであります。二十九年中の漁獲高は二十九万一千トンであります。二十九年の九月以降この漁場における中国寄りの
○山崎参考人 山崎でございます。貴重なこの機会を与えていただきましたことを感謝いたします。簡単に民間漁業協定の内容について御報告を申し上げたいと存じます。 日中漁業協議会から選任されたわれわれ漁業代表は、一月八日羽田を出発し、十日北京に到着、三カ月余滞在して、中国漁業協会代表との間に日中漁業問題に関する交渉を行い、四月十五日調印を終り、十九日帰国いたしました。以下交渉の経過と協定の概要を御報告申し
○山崎参考人 かわつていないのであります。
○山崎参考人 ただいま松田先生からお話の点につきまして、私の承知しておりまする点を申し上げます。 石原先生並びに松田先生から敷衍していただきました国際漁業に対する進出について、日本の漁業者としてのいろいろの御注意に対しましては、まことにありがたくお受けする次第であります。 過日水産議員連盟の御研究になつたことを、さらに水産小委員会で御決議になつたということにつきましては、新聞等において承つております
○山崎参考人 大洋漁業の山崎でございます。この北洋漁業の許可問題につきましての事務的な折衝は主として私が行つております。中部も首脳の会談に二、三回出たようですが、時間的なことを申し上げますと、私が大部分やつておるような次第であります。